診察券のデザイン
病院やクリニックを受診すると、大抵の場合は診察券が発行されます。
医療機関の名称や連絡先、診療時間や休診日など、その医療機関の基本的な情報が掲載されている券。
しかしその情報も、現代では容易に調べられるものばかりです。
それでは診察券を使う病院の意図は一体何なのでしょうか。
まずは、病院側が事務処理の負担を軽減する意味。
券を持参していることが、その患者が再診であることの情報源です。
そうして、スムーズなカルテの用意が可能になります。
次に、券により患者の識別が簡単になるという意味。
医療行為で同姓同名による患者の間違いがあってはなりません。
医療機関として許されないミスを未然に防ぐ意味でも診察券は役に立っています。
また、診察券と保険証を照らし合わせることで、結婚により苗字が変わったなどの個人情報の変更に医療機関側が気がつくことができるでしょう。
最近では、紙ではなくICカードのものやデジタルのものなど、より便利な形に変わってきています。
診察券は病院で診察を受ける時に、あればたいへん便利なものです。
その病院での診察の予定があれば、入り口近くの機械に券を通せばその日の診察の内容が紙に印刷して出てくるので、あとは受付を通せば診察までスムーズに進めることができます。
時間がきたら、名前または予約番号を呼びだしてくれるのです。
次回の予約も診察室を出る頃には済んでいるはず。
今は診察券は手書きの病院もあるようですが、今後はカード式のワンタッチのものに変わっていくでしょう。
保険証さえも今はカード式になっているので、一緒に持ち運ぶことができるようになって家中を探し回るということもなくなるでしょう。
診察券をカードに作り替えるのも簡単な作業なので、病院でありがちな待ち時間もかからないはず。
今までは一日仕事だと思っていた病院で診察も、ちょっとした空き時間を利用するような感覚になるのももうすぐです。
時間の配分さえうまくいけば、職場からちょっと席をはずすという感じにもなるかもしれません。